先端で自分の体を3Dプリントして土に潜るロボット。植物に学んできたIITのマッツォライらが新しい分野を唱える
植物の根やつる、種を手本にロボットを作ってきたイタリア技術研究所(IIT)のバルバラ・マッツォライ氏を、IEEE Spectrumが2026年9月22日に紹介した。同氏は7月にNature Machine Intelligenceで共著者2人と「Sustainability Robotics」を新しい学問分野として提唱した。これまでの試作機の性能と、実用までの距離を一次情報でたどる。
論文や新しい機体の発表から、医療・労働・安全保障・倫理まで。ロボットが研究室の外で社会に投げかける問いを、一次情報から追います。
植物の根やつる、種を手本にロボットを作ってきたイタリア技術研究所(IIT)のバルバラ・マッツォライ氏を、IEEE Spectrumが2026年9月22日に紹介した。同氏は7月にNature Machine Intelligenceで共著者2人と「Sustainability Robotics」を新しい学問分野として提唱した。これまでの試作機の性能と、実用までの距離を一次情報でたどる。
視覚障害者の探し物を代行する四足ロボット、高齢者の思い出話を覚えておく音声コンパニオン、家族の気配を運ぶロボットペット、失敗したときに人へ尋ねるべきかを決めるロボット。2026年9月にarXivへ出た査読前の論文4本を、被験者数と実験条件から読み解く。
三菱重工業とPreferred Networks(PFN)が2026年9月16日、資本業務提携を発表した。三菱重工は第三者割当増資でPFNに総額100億円を出資し、社会インフラと安全保障の機械・システムを自律化するAIを共同開発する。出資比率と具体的な開発対象は公表されていない。
Mobile ALOHAやDexCapの研究者が創業したReward AIが、テレオペレーションもロボット実機のデータも使わず、センサー付きの手袋で集めた人間のデータだけで学習するロボット方策「OM-1」を公開した。新しい作業は30分未満のデータで覚えるとする。一方で成功率や試行回数、使った機種は公表されておらず、モデルも非公開。同じ9月にarXivに出たSkel-WAM、DexTouch-WMと並べ、人の手からロボットを学ばせる3つの方法を比べる。
網膜色素変性症などで両眼が手動弁以下になった患者6人を対象に、STS 方式の人工網膜システムの企業治験が jRCT に登録された。実施は大阪大学・愛知医科大学・杏林大学の3施設、期間は2030年12月まで。
深圳の視触覚センサー企業 Daimon Robotics(戴盟机器人)が2026年8月11日、Ant Group がリードする数億元規模の戦略ラウンドを発表した。主力センサーの有効センシング点は110,592、サンプリングは120Hz。技術系譜は MIT の GelSight から香港科技大の研究へつながる。
介護助手ロボット「Ena」を開発するEnacticが、2026年10月7〜9日の国際福祉機器展H.C.R.2026で、テスト機の展示と遠隔操作のデモ、トークセッションを予定する。Enaが担うのは洗濯・下膳・清掃などの周辺業務で、仕様や価格、実証の結果はまだ公表されていない。
米Lyteが2026年9月2日、シリーズCで1億6500万ドルを調達。ポストマネー評価額16億ドル、リードはMaverick Silicon。累計は2億7200万ドル。ただし検出距離も分解能も顧客名も非公表のままだ。
NASA/JPLのCADREは、キャリーバッグ大のローバー3台と着陸機上の基地局で構成される。地上は「この領域を探査せよ」という広い指示だけを送り、リーダー選出・作業分担・経路計画・地中レーダーの同期はすべて機上で決める。Intuitive MachinesのIM-3でリーナー・ガンマへ向かう。
NVIDIA が2026年9月3日、Hugging Face の買収合意を発表した。8-K によれば株主向け約119億ドルに従業員リテンション最大約10億ドルを加えた構成で、成立は2027年前半。ロボティクス側では LeRobot と Isaac GR00T が同じ傘の下に入る。
国連 CCW の政府専門家会合が2026年9月、自律型致死兵器システム(LAWS)の特徴づけを含む最終報告書をコンセンサスで採択した。CCW 締約国は128か国。ただし合意されたのは条約ではなく「文書の要素集」で、法的拘束力はない。次は11月16〜20日の第7回運用検討会議。
FDAは2026年8月19日、オランダVitestroの自律採血装置Alettaを De Novo で認可。外来成人向けで、技師1人が最大3台を監督する。Clinical Chemistry掲載のADOPT試験では1,633人で初回穿刺成功率94.5%、有害事象0.6%。
ロボット学習データ基盤の米XDOFが12億ドル評価でシリーズBを交渉中と報じられた。ただし交渉中であり成立していない。同社の公式発表に金額の記載は一切なく、SECに提出されているのは2024年11月の Form D 1件、売却済み832万7,988ドルのみである。
カシオ計算機が2026年9月1日、AIペットロボット「Moflin」を立命館守山中学校・高等学校の保健室に追加導入し、生徒と教員の心理や来室行動への影響を2027年3月まで検証すると発表した。来室人数・滞在時間・再訪率と、1・3・7カ月時点の聞き取りで測る。
中国EV大手の小鵬汽車(XPeng)がロボット事業を分社し、9億ドル超を調達した。ポストマネー評価額は63億ドル超。自律ヒューマノイド「IRON」を2026年内に量産する計画だが、2025年11月の発表時と2026年8月の公式発表とでは、自由度も演算性能も数字が下がっている。
スポットワークのタイミーと、ヒューマノイド「D1」を手がけるジールスが、フィジカルAIの学習データを集める新しい仕事カテゴリの創出に向けて共創パートナーシップを締結した。案内・受付・物品の受け渡しといった現場業務を、データ収集の設計込みでスポットワークにする構想。開始時期・規模・報酬はいずれも未定。
クイーンズランド大とニューサウスウェールズ大の研究チームが、体長最大8.5cmのオオゴキブリに小型注射器とカメラを載せ、遠隔操作で被災者に薬剤を投与する「Paraborg」を発表した。15cm以内からの注射は95%成功する一方、移動・位置合わせ・注射の全工程では72%にとどまる。
2026年8月22日から26日まで、北京の国家スピードスケート館で第2回世界ヒューマノイドロボット運動会が開かれた。6大陸16か国から666チーム・2056台が参加し、51種目1301試合を実施。100m走の記録は前回大会の21.50秒から8.64秒に短縮された。
現代自動車の労働組合は2026年の賃金交渉で、AI導入に伴う雇用保障を要求に掲げ、8月21日に約3万8千人が全面ストに入った。8月25日の暫定合意は「フィジカルAIとロボティクスの導入は生存に不可欠」と労使で確認し、情報共有と技術職500人の新規採用を盛り込んだ。
ロボティクス基盤モデルのGeneralist AIが30億ドル評価で資金調達したと報じられたが、同社の公式発表は存在しない。一方でSECに提出されたForm Dには、募集総額2億822万ドル・売却済み1億9822万ドル・初回売却日2026年8月7日という数字が記載されている。評価額とリード投資家はこの書類にも載っていない。
宇树科技(Unitree)が2026年8月19日、上海証券取引所の科創板に上場した。発行価格150.80元、発行後時価総額は約609億元、発行PERは219.23倍で業界平均の5.7倍。招股説明書によれば、ヒューマノイドの出荷は2024年412台から2025年5,511台へ増えた一方、平均単価は26.04万元から16.64万元へ36.1%下落している。
Skild AI が、ロボット基盤モデル「S1」を公開した。言語で指示するのではなく、動画のデモンストレーションをそのままプロンプトにする方式で、ファインチューニングなしに未学習の長時間タスクを実行する。未学習タスクの成功率は言語プロンプト方式の9%に対し66%。ただしパラメータ数もアーキテクチャも非公開。
ドレクセル大などの研究チームが、人がロボットのミスをどう処理するかを脳活動・ホルモン・行動の3層で同時に測った。身ぶりや相づちのある「表情豊かな」ロボットが誤ると、その後の助言に従う割合が半分以下に落ちた。オキシトシンは信頼が下がる場面で逆に上昇していた。
2026年7月5日、韓国・仁川で開かれたRoboCup 2026で、両チーム11体ずつのヒューマノイドロボットによるサッカーの試合が初めて実機で行われた。ブレーメン大のB-Humanがライプツィヒ工科大のHTWK Robotsを4-0で下している。1997年に掲げられた「2050年に人間のワールドカップ王者を破る」という目標に対する、駒の進み方を測る一戦になった。
Anthropic が、社内 69 名の私物を Claude モデルに代理売買させる1週間の市場実験「Project Deal」 を実施。Opus 4.5 と Haiku 4.5 で代理させると、 同じ品物でも Opus 経由の方が平均3.64 ドル高く売れ、 不利を被った Haiku ユーザーは差に気づかなかった。
AI 補聴器スタートアップ Fortell が、 カスタム低レイテンシチップと spatial AI を組み合わせた 6,800 ドルの補聴器を 2025 年 12 月に NYC で上市。NYU の盲検試験で雑音下の音声明瞭度を対照比 9.2dB 改善し、 創業者は Butterfly IQ 出身の Matt de Jonge 氏。
MIT EECS と Anantha Chandrakasan 教授グループが、針先ほどの大きさで動く ASIC を開発。量子コンピュータ時代に備えた Post-Quantum Cryptography(PQC)を、既存実装比 20〜60 倍のエネルギー効率で実装し、ペースメーカーや埋め込み型バイオセンサに適用可能にした。
ノルウェー発の米国ロボット企業1X Technologiesが、家庭用ヒューマノイドロボット「NEO」のプレオーダーを開始した。本体価格は20,000ドル、月額499ドルのサブスクリプションも選べる。OpenAIとSamsungが出資する1Xが、消費者市場へ最初に降ろした1台だ。
Boston DynamicsとToyota Research Institute(TRI)が、単一のLarge Behavior Model(LBM)で電動ヒューマノイド「Atlas」全体を制御し、長時間の梱包・分類・整理タスクを自律実行するデモを公開した。
ソニーAIが開発した自律卓球ロボット「Ace」が、エリート選手5名との対戦で3勝、Tリーグのプロ選手も含む追試では3名全員から少なくとも1勝ずつを奪った。論文は2026年4月22日付のNature第8110号に掲載され、コードと評価環境が公開されている。
ウクライナのフェドロフ国防相が、2026年上半期に2.5万台の地上ロボットシステムを契約する計画を2026年4月18日に発表した。2025年通年の調達数の倍に相当する。3月単月だけで地上ロボットによる兵站・避難ミッションは9000件超に達している。
Honda、慶應義塾大学、大阪大学が、高度AI人材育成と最先端AI技術開発を一体化した産学連携プロジェクト「BRIDGE」を、2026年4月から始動する。慶應とは「自我を持つAI(BuddyAI)」、阪大とは説明可能なAIをテーマに、各キャンパスへ協働研究所を設置する。